top of page

Bent Panels
Trace Panels
Overlap Panels 

2022年 Terrace Mall Shonan ART Exhibition 「テラスアート2022 」テラスモール湘南

プリント紙、発泡ポリスチレン

Bent Panels
湘南に降り立った時、初めに感じたのは大きな空だった。

海の上を泳ぐ雲たちは、重なり合いながら層を作り、永遠に広がる⻘い空に奥行きを持たせていた。

その小さな水の集まりは、生き物のように横へ横へと広がっている。

それは確かに、実在するはずなのに、我々は手に取ることはできない。

遠くに広がり、動き続ける曲線をなぞる。


Trace Panels
浜辺に生える木々たち。変形した生き物たちから、大きな自然環境の強さを感じる。

それらは海からの風を受け、頭は海とは反対方向へ曲がっていた。

それは⻑い時間と自然が作り出し、上へ上と伸びる枝や葉から個を生み出す。


Overlap Panels
辻堂海岸のビーチには、無限に広がる海と、形を変える砂浜。

流れ着いた流木植物は無造作に転がっていた。

なびく砂浜や、重ねられた波に反射する風景は、今、我々が経験している環境を映しているかのように、揺れ動き、あやふやな輪郭をしていた。

この作品では、そういった実在する風景や環境と、揺れ動く虚像を、行き来する行為に着目する。


 
 【C
amouflage series​】

会場に展開される造形物は迷彩模様が施され、そこに存在しながらも、その柄によって形状が見えづらくなっている。
それは会場に確かに存在しながらも、デジタルデータを介した迷彩模様によって現実に錯覚を生み出す。
これらは、現実と虚像がネガとポジの関係のように反転するように行き来する錯覚を生む彫刻作品である。


デジタルを介しながらも、リアルである現実を疑うような感覚であり、改めて我々が見えている世界を捉え直す行為である。

bottom of page